戦後50年代後半から70年代の日本の美術は、具体美術協会、ネオ・ダダ、もの派、美共闘などいくつかのグループが誕生しては解消し、また新たな動向が生まれるという、運動体の展開として描かれてきたといえます。しかし言うまでもなくその周辺では、斎藤義重や岡崎和郎、村岡三郎など、独自の時間軸に従って、息の長い制作を続ける作家たちがいます。豊田市美術館には、野村仁や河口龍夫など、同時代に関西を拠点にした作家たちの作品も多くあり、こうした作品もこの時代を見るうえで別の視点を与えてくれるでしょう。アプリケによる作品づくりを、日記を書くように日々の営みとして続けた宮脇綾子や、具体のメンバーという経歴を持ちながら、菓子箱を転用したり色紙を使ったりと、日常の延長線上で、ごく小さな作品を制作し続ける堀尾昭子にも、命名不要なアートの豊かさを認めることができるでしょう。
極度に削ぎ落とされた寺内曜子の作品は、反転して世界の無限の広がりを私たちに開示してくれます。それは利己的に世界を分断してきた人間への軽やかな警句であり、同じく迎英里子の新作には、システム化された社会に対する拭いようのない違和感が提示されています。私たちは、大きな歴史に飲み込まれる前に、個別の生を生きているのです。
個々の作品は、一つの星のように個別の性格を持った単独の存在でありながら、他の作品と関係し合い、像を結ぶことによって、複雑で豊かな星図を描き出します。
展示室を行き来するなかで当館コレクションの豊かなバリエーションをご覧いただき、時代や場所を越えて共有される複数の思考の連なりを実感していただければと思います。
基本情報
| 開催時間 | 10:00~17:30(入場は17:00まで) |
|---|---|
| 開催場所 | 豊田市美術館 |
| 所在地 | 〒471-0034 豊田市小坂本町8丁目5番地1 |
| お問い合わせ | 0565-34-6610 |
| 料金 | 一般300円(250円)/高校・大学生200円(150円)/中学生以下無料 ※ ()内は20名以上の団体料金 ※ その他観覧料の減免対象者については、豊田市美術館公式サイトをご確認ください。 |
| 定休日 | 月曜日(10/13・11/3・11/24は開館) |
| トイレ | 有り |
| 駐車場 | 無料 乗用車248台、大型バス7台、障がい者用(一般駐車場内3台、関係者用駐車場2台) ※豊田市博物館の駐車場もご利用いただけます。 【博物館駐車場】 無料 乗用車150台、大型バス5台、障がい者用 10台 |
| その他の主な施設 |
アクセス
住所: 〒471-0034 豊田市小坂本町8丁目5番地1
- 車でお越しの場合
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◎東名高速道路「豊田IC」から約15分
◎東海環状自動車道「松平IC」から約15分
◎東海環状自動車道「豊田東IC」から約20分
- 電車でお越しの場合
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◎地下鉄「名古屋」駅から「伏見」駅で地下鉄鶴舞線豊田市行き終点下車。徒歩で約15分
◎名鉄「名鉄名古屋」駅から「知立」駅で三河線に乗換え、「上挙母」駅下車。徒歩約20分。(「豊田市」駅下車の場合は徒歩約15分)





















