古川美術館・分館爲三郎記念館
古川美術館 特別展
「卒寿記念 藤森兼明 祈りの輝き ー10の視点が紡ぐ物語」(ふるかわびじゅつかん・ぶんかんためさぶろうきねんかん
ふるかわびじゅつかん とくべつてん「そつじゅきねん ふじもりかねあき いのりのかがやき ―10のしてんがつむぐものがたり」)
開催日 : 2025年10月25日 ~ 2025年12月21日
90歳を迎えた画家・藤森兼明の創作の歩みを、幼い頃から一貫して描き続ける「人の姿」と、生涯のテーマとした「祈りの美」を大きな柱として、10つの視点を交えて辿ります。
「人の姿」では、故郷富山県での美術学校時代、就職を転機とした十数年のブランク期、愛知県での再出発、画家としてのテーマ探求期といった画業の前半期が中心となります。家族、友人など身近な人々を描いた初期作品、名古屋にアトリエを構えた頃に描いた穏和な室内女性像、古川美術館が出会いの場となった世界的アーティスト・喜多郎を描いた日展出品作など、バラエティに富む人物の姿が見られます。古川美術館には、技術習得やテーマ探求期となる画業前半期の膨大な数のデッサンが収蔵されています。その中から紹介するブランク期のデッサンや、完成図と照らし合わせられるデッサンは、見どころの一つです。
キリスト教美術と現代女性像を融合させた「祈りの美」は、藤森が画家として確立したテーマです。ここでは、ビザンチン時代の聖堂内を覆うモザイクやフレスコによるイコン壁画を背景とした「アドレーション」シリーズ、金と色彩で荘厳された中世キリスト教の「写本(マニスクリプト)」シリーズを、創造の源泉となるイコン、写本などの藤森コレクションと合わせて展観します。また、特別公開として、中世美術の粋を凝縮した、奇跡の彩飾写本『ブシコー派の画家の時禱書』(1412年頃 古川美術館蔵)と、それに触発された藤森作品2点を同時に公開します。600年以上の時を経て、金と色彩による「祈りの美」が共演します。藤森芸術の神髄ともいえる、祈りと女性像の融合した世界をご堪能ください。
藤森が、美の巡礼で出会い、創造の源泉としたビザンチン美術と中世の彩飾写本は、輝く祈りの遺産です。現代の藤森が築いた「祈りの美」もまた、精神性と芸術性が響き合う、時をこえて光りつづける美の系譜となることでしょう。
イベントの概要 outline
- 開催日
- 2025年10月25日(土)~12月21日(日)
- 開催時間
- 10:00~17:00(入場は16:30まで)
- 開催場所
- 古川美術館
- 所在地
- 〒464-0066
名古屋市千種区池下町2-50 - 料金
- [古川美術館・分館爲三郎記念館共通入館券]
大人1,200円/高・大学生500円/中学生以下無料
[美術館単館券]900円
[爲三郎記念館単館券]600円
※ 料金は変更になる可能性がございますので公式サイト等でご確認ください
- トイレ
- 有り
- お問い合わせ
- 052-763-1991
- 定休日
- 毎週月曜日(祝日の場合は、翌平日に休館)
※ 11月3日(月祝)は開館し翌4日(火)は休館
※ 11月24日(振休・月)は開館、25日は閉館 - 駐車場
- 無料・普通自動車10台
◎美術館前駐車場(6台)
◎記念館第1駐車場(4台)
◎特約のコインパーキング1時間無料
(1時間以上の場合20分につき100円)
※ 大型バス対応できる駐車場はございません
アクセス方法access
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電車でのアクセス
◎地下鉄「池下」駅下車、徒歩約3分
◎地下鉄「覚王山」駅下車、徒歩約5分 -

車でのアクセス
名古屋高速道路「春岡IC」より約8分















